ヨーロッパスキーで一番有名なスイス・ツェルマット。その裏側へスキーで滑って国境越えができるチェルビニア。実際に滑られた方ならコースはツェルマットよりもチェルビニアの方が面白いと思われる方も多いと思います。事実イタリアのチェルビニア側の方が滑って楽しいロングコースが多く、特に3480mのテスタグリッジアからチェルビニアまでの名物コース、ヴェンティーナはかなりいい斜度が続く全長11kmのコースで、世界で最も楽しめるロングコースと言っても過言ではないと思います。
チェルビニア
ヴェンティーナコースの他にも標高差1400mを滑れるコースがたくさんあるため、カービングで飛ばして快適に滑りたい方には非常におすすめのスキーエリアです。マッターホルンの景観こそスイス側からの方がいいですが、スキーに関してはイタリア側を中心に滑れるチェルビニア滞在を断然おすすめします。空港からの移動時間もミラノから2.5時間と近く、チューリッヒから4時間かかるツェルマットより早く到着します。またスイス側へも天候次第ですが自由に行き来ができます。
ヴァルトルナンシュ
チェルビニアの隣街のヴァルトルナンシュもリフトで繋がっています。ベース標高1524mまで滑り込むことができるので、標高2982mのチーメビアンケからこちらも標高差約1500mのダウンヒルが楽しめます。チェルビニアと比較して空いていることが多いので、心置きなくカービングが楽しめます。難点はヴァルトルナンシュからチェルビニア方面へ戻る際にJバーリフトを1本乗らなければ帰れないこと。乗り慣れなくて苦手な方も多いと思いますが、基本座ろうとせず、バーに身体を預けず2本の足でしっかり立って引っ張られれば大丈夫です。
リフトパスも安いチェルビニア滞在
あまり知られていませんが、ツェルマットとチェルビニアは同じエリアの共通パスでありながら、スイスで購入するよりも実はチェルビニアで購入した方がリフトパスが安いのです。大人インターナショナル6日間パスで19/20シーズンの場合、チェルビニア購入で329ユーロに対し、ツェルマット購入の場合は462フラン(ユーロ換算約436ユーロ)と約3割も違うのは驚きです。またツェルマットにはないシニア割引の設定があったり、チェルビニアでは80歳以上の方はリフトパス無料の特典もあります。
チェルビニアの街
アフタースキーのショッピングも楽しいチェルビニアの街。かつてイタリアリラの時代にはツェルマットからのスキーでチェルビニアに来た際はレステリのグローブやスキーウェアなどかなり安かったので、皆さん買い物もかなりされていました。ユーロになってからは昔ほどの価格差はなくなりましたが、それでもスイスで購入するより安いものもたくさんあります。
スキー場インフォメーション
コース総延長 | 360km |
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リフト・ゴンドラ数 | 52基 |
最大標高差 | 1833m |
リフトパス | 6日間アダルト329ユーロ、シニア料金65〜79歳290ユーロ、80歳以上無料 (2019/2020シーズン) |
アクセス | ミラノ・マルペンサ空港から180km、約2.5時間 マップで見る |
景色 | |
規模 | |
スキー場の面白さ | |
オフピステ度 | |
街の充実度 |