日本ではあまり知名度がなくあまり馴染みのないモンテローザスキーエリア。知る人ぞ知る通好みのスキーエリアだと思います。アラーニャ、グレッソネイ、シャンポリュックの3つのベースタウンからスキーイン、スキーアウトが可能です。ヨーロッパアルプスでモンブランに次ぐ2番目の標高、4634mのモンテローザのちょうど南側に位置し、リスカム(4532m)、カストール(4226m)、ブライトホルン(4165m)からマッターホルン(4478m)まで、スイス・ツェルマットからの眺望で有名なこの山々をちょうど裏側から眺めることができます。リフト・ゴンドラ類は古めですが、スキー場の混雑はなく滑っていてストレスがありません。喧騒から離れたスキーバカンスを楽しみたい方に非常におすすめできるエリアです。
最大標高差1800mが取れるアラーニャ。
標高1212mのアラーニャはエリアの一番東に位置している落ち着いた雰囲気の街です。ここからゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで2971mのパッソ・サラチへ。ここからグレッソネイ、シャンポリュックにアクセスできます。アラーニャへは基本1本のコースになりますが、標高差約1800mのダウンヒルは斜度も良く気持ち良い滑走ができます。サラチ峠から上はオフピステ向けのロープウェイが標高3275mのインドレンまで架かっていますが、ここからはグレッソネイ方面へ向けてのオフピステスキーにも挑戦できます。
エリア中央のグレッソネイ。
モンテローザの2つのベースの中でも中央に位置するグレッソネイに滞在すれば効率よく各エリアへのスキーが楽しめます。グレッソネイにもいくつか街があるのですが、スキーイン・スキーアウトができるのは標高1637mのラ・トリニテ。ホテルが数軒の集落ですが、スキーには便利なロケーションです。ショップなどが多いグレッソネイ・サンジャンなど下の街からはバスでのアクセスとなります。
一番規模の大きいシャンポリュック
3つのベースの中では一番規模の大きいシャンポリュック。2727mのコル・ベッタフォルカから標高差1200mの滑走が楽しめます。コース幅も広く開放的なコースが多いので気持ちよいターンが描けます。またオフピステが楽しめる斜面のバリエーションも多く、オフピステ派にもおすすめです。街も充実しているのでアフタースキーの街歩き&ショッピングも一番楽しめます。
ヘリスキープログラム
ヨーロッパの中でも本格的なヘリスキーが楽しめるのがイタリアのこのエリア。カナダやニュージーランドとは違い1本の標高差が2000m前後取れるので、1日2ランでかなりの滑走量になります。おすすめはスイスとの国境、標高4000mを超えるリスカムのコルにヘリで登り、ツェルマットまでグレンツ氷河を滑ります。ツェルマットからはゴンドラ、ロープウェイでクラインマッターホルンまで登り、ヴァルトルナンシュのチーメビアンケからオフピステを滑って戻ってくる1日コースです。ツェルマットのリフト代は別ですが、4人揃えばガイド料金も込みでひとり300ユーロで1日楽しめますので、滑走量、景色の壮大さを考えると非常にリーズナブルだと思います。
リーズナブルでおいしいレストラン
さすがイタリア、と思えるのはスキーエリアだけではなく食事のおいしさ。スキー場内のレストランは数こそ多くはないのですが、スイスやフランスのリゾートと比較しても味はおいしい、料金も安いと言うことはありません。ランチには軽めのパスタやミネステローネなどのスープ類がおすすめです。
スキー場インフォメーション
コース総延長 | 180km |
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リフト・ゴンドラ数 | 37基 |
最大標高差 | 2063m |
リフトパス | 6日間アダルト230ユーロ、シニア料金65歳以上202ユーロ (2019/2020シーズン) |
アクセス | ミラノ・マルペンサ空港から110〜170km、約2〜2.5時間 マップで見る |
景色 | ![]() |
規模 | ![]() |
スキー場の面白さ | ![]() |
オフピステ度 | ![]() |
街の充実度 | ![]() |